Mint60 を作ってみた

前回 HelixPico 作ってみた というエントリを書いた。そこにも書いたんだけどやっと自作キーボードを作ってみようと思ってみたきっかけになったキット Mint60 が届いたので作ってみました。

購入した Kit

  • キースイッチ
    • Gateron Silent Red
      • 左手左下は付属していた Gateron Blue
      • 右手Enter右下には Gateron Clear *1
  • キーキャップ
    • ABS Cubic
  • プレート色
    • マットクリア

 

Twitter まとめ

    基本的な流れは Twitter に書いたのでそれを貼り付けます。

作った感想

Mint60 にいたるまでに

  1. Meishi keyboard
  2. Mint60

と作ってきました。ミニマムなものから徐々にサイズ感を上げてきたというのもあってこれまで失敗というようなものもなく順調に進んできていました。今回本命の Mint60 順調に作れると思っていましたがうぬぼれでした。

  1. Enter キーの取り付けが斜めだったために押しても帰ってこない問題
  2. BackSpace 外れない問題
  3. ケース割れる問題
  4. 右手 N 行効かない問題

4つも問題に遭遇しました。

Enter キーの取り付けが斜めだったために押しても帰ってこない問題

これがすべての問題の根源です。

不具合自体の原因は キースイッチ自体がケースにたいして並行に綺麗に半田付けされていなくて斜めになっていたためです。これによりスタビライザー側の + 二つとキースイッチ自体の + が綺麗に並ばずねじれが発生したためです。

これを解消するためには1度キースイッチを外さないといけません。キースイッチを外すためには1度つけたキーキャップ(その時点ではスタビライザー付きのキーを中心に3〜4個だけ)をすべて外しケースを外す必要があります。*2

そこから第2の問題へと発展していきます。

BackSpace 外れない問題

Enter キーを含め比較的順調にキーキャップを取り外していたのですが、ここで難敵 BackSpace キーに出会ったのです。完全にはまり込んでいました。どんなに力を込めようが、キーを取り外す工具で抜こうがなかなか外れません。それまでは多少なりともキースイッチや基板を気にして力を加減していましたがこれでは一向にらちがあかないと思ったので渾身の力を込めた瞬間

「パキッ」

嫌な音がしました。 よく見ると BackSpace キー右下のビスの根元に亀裂走って割れていました。

結局 BackSpace キーを抜くのは諦めて作業を進めることにしました。

しかし、この渾身の力を込めた一撃が新たな問題を引き起こすとはこの時の僕には全く想像できませんでした。

右手 N 行効かない問題

諸悪の根源 Enter キーの半田吸い取りに若干苦戦しながらもキーを取り払い、念のため新しいキーにに交換。取り付け時の向きに気を付けながら半田付けしました。

ケースをまた組み付けてキーキャップをつけると無事に問題は解決しました。途中ケースが割れ、僕の心も割れてしまいましたが完成に向けて再度動作検証をしていると

「むむっ!N が効かない」

すぐに LED がダイオードやらキースイッチの足に接触している時に起こるやつだと思いました。これは先人達が共有してくれていたあるある問題です。さっきまでの動作検証では LED の点灯もキーの動作も問題なかったのになんで?と思いましたが、BackSpace キーキャップを外すときにケースを強く握りしめた際に圧迫されたからだと気付くのにそれほど時間は掛かりませんでした。

表側からはずすのはもうツライので無精して裏側だけを外しました。ショートしていた部分は具体的に見つけることはしませんでしたが、ここでも先人のブログで学んでいた LED に付いていたのシールの台紙を戻す(基板と LED の間に挟む)ことで回避しました。

これでやっと完成です。

苦労しましたが綺麗なキーキャップ、LED そして通常のキーボードからさほど変化のない素直なレイアウトのキーボードはあまり違和感なく使えています。このブログももちろん Mint60 で書いています。とはいえ、これまでずっと MacBook Pro 内蔵キーボードや外付け Apple Keyboard を使っていたので気になる点はあります。

気になるところ

自作キーボードに手を出した - ぽよメモ

上記ブログでも書かれていましたがスタビライザーをつけているキーは、音、感触ともに気持ちよくありません。僕も Silent Red 軸を使っています。通常のキーは「スコスコ」と小気味よく打鍵できますがスタビライザーの入っている Enter、BackSpace、左手スペース、左手 Shiftキー これらはキーキーギシギシします。このあたり、どうにか感触良い物にする方法があるのな知りたいです。

あとは、このエントリを書いている最中に何度も発生しているのですが右 Shiftキーと Enter はどちらも押し間違えます。これは普段が JIS 配列なので完全に慣れの問題だと思っています。

あと、僕は Apple 信者というのもあって、Windows ベースなキートップの印字は気になります。サイズ感が独特なのもあいまってキーキャップと実体があってないのは揃えたいところですが、Mint60 を買おうと思った決め手の一つであるかわいいキーキャップを外してしまうのもなぁと。

制作時に気になったところ

制作に当たっては HelixPico とは違い同梱された組み立て説明書のようなものはありませんが公式を含めた以下のサイトの情報に助けられました。

特に、アクリルケースの細いパーツの組み立て順が公式では全然分からず syonx さんのブログなしでは無理でした。ケース自体に段があるとは思っていなかったので。

まとめ

フル機能の自作キーボードとしては2個目となった Mint60 、気に入っています。通常のタイピング時のコスコスした打鍵感は心地よいです。まだ、厚みのあるキーボードに慣れていないのと主に右手のキー配列に慣れてないのもあって右手首は結構疲れてますが、肩が開いているのも楽な気がします。

僕のような自作キーボード、分割キーボード初心者にはお勧めのキットだと思うのでみんなも作ってみたらいいと思うよ!

*1:Shiftキーを軽いものにしたかったけど今のキーマップだと レイヤー切り替えになっててミスった

*2:キーキャップは外す必要はないけどその方が望ましいと思う